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ATR(Average True Range)

ATRは相場のボラティリティ(変動量)を表した指標で、1日の相場の変動量を予測する事が出来ます。真の値幅と呼ばれる値が用いられるのが特徴です。



・ATRの計算方法

ATRのベースとなるTR(真の値幅)を求めます。TRは次の3つの値の中から最大の物を使用します。

A. 当日高値-当日安値
B. 当日高値-前日終値
C. 当日安値-前日終値

何故このような計算をして値幅を算出するのかと言うと、前日終値から当日始値の間に生まれるギャップ(窓)も変動値として考慮するからです。

ATR = TRの n日EMA

ATRはTRの n日EMAで求められます。


・ATRの利用方法

ATRから、その日の相場の変動量や高値・安値の目安を判断します。ここから逆算して1トレードにおけるポジションのサイズやストップを置く場所を決定したりします。

例えば図の緑色の部分は相場が安定していますので通常のポジションサイズでトレードをしても安全と言えます。黄色の辺りからはボラティリティが高まるので、サイズを通常よりも小さめにし、ストップの範囲を広げて様子を見ます。

赤の部分は相場が活発に動いているのでポジションサイズを極力抑える、ストップを大きく取り余裕を持って構える、またはトレードを控えるなどの戦略を取ります。このようにATRは状況に応じたリスク管理をする為の有効な指標と言えます。



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